先日の書き込みでバックファイヤーのことを書きました。キャブからシリンダーヘッドに行く間のゴム部品の増し締めをしてかなり状態は良くなりましたが、まだ完全に直ってはいません。バルブクリアランスが調整されていないと生ガスがマフラーに排出される(バックファイヤーが起きやすい)という記述を見つけたので5000マイルごとに行っていたバルブクリアランスの調整を行うことにしました。
まず初めにディスビキャップを外すためクリップをドライバーで外します。
ディスビキャップを外したらキャップが設置されていた部分にあるはずの切り欠きとローターの先端部分を探します。ご存じのとおりローターはエンジンが回り続ける限りくるくると回り、ローターの先端がデスビの切り欠き部分を超えるたびに1番シリンダー(進行方向を向いて右側の前側/大注意!!エンジンリッドをあけたあなたから見ての手前つまり後ろ側ではありません)に火花が供給されます。
ローターの先端部分と切り欠きを確認できたらこれらの位置をあわせます。
この写真見てください。前の写真と比べるとローターの向きが変わってます。切り欠きの方向を向いています。クランクプーリーナットをスパナで回してこの位置に合わせました。クランクプーリーナットは大きいので、そのサイズのスパナがない場合はベルトでつながったもう一つのプーリー(オルタネーター)のナットを回しても構いません。
更に大事なことはローターとデスビの切り欠きを合わせる際、必ずクランクプーリーの切り欠き部分をエンジンケースの左右のあわせ面(エンジンケースのど真ん中)に合わせなくてはなりません。プーリーの切り欠きは3つのもの、2つのもの、1つのものがありますが車のセットアップによって合わせる位置が違います。私の65年型は0度にする必要があります。3つある切り欠きは左から0度、7.50度、10度となっているため一番左のに切り欠きに合わせます。
この状態で1番シリンダーのバルブ2つのクリアランスを確認します。が・・・・。それ以外にも2番シリンダーの吸気、4番シリンダーの排気もこの状態で確認できます。
更に・・・。私の車はハイダウェイマフラーが付いているのでマフラーも外します。
進行方向に向かって右側のシリンダーヘッドののカバーを外した状態です。1inは1番シリンダー吸気の意味です。
これは向かって左側です。
話を戻します。ローターが切り欠き(1番シリンダー)に合わせてあるときは1番の吸気、排気以外に2番の吸気、4番の排気もできると書きました。つまり今の状態で右側の前から3つ、左側の一番後ろ一つの調整ができるということです。
で調整に入るのですが、自分はその前にロッカーアームのシャフトをシリンダーヘッドに固定している2つのナットの締め付け確認をついでにします。(折角地面に寝っ転がってカバーもあけたので・・・)締め付けトルクは25N-mです。
バルブクリアランスは0.15mmです。5000マイルごとに調整すると、大抵きつくなっているのですが今回は調整が必要と感じたのは1番の排気だけでした。
次に残りの4つのバルブ(3番の吸気、排気、2番の排気、4番の吸気)の調整に入ります。
プーリーナットを回してローターを真逆の方向に向けます。クランクプーリーの切り欠きはやはりケースのど真ん中に合わせます。写真見て理解できますか?
後半の4つのバルブは調整必要なしでした。
カバーを元に戻して終わりです。
すると前回から使い始めていた航空機用の素材を使った再利用可能とうたわれていたヘッドカバーガスケットが大きくなってしまっていました。ヘッドカバーにあてると大きすぎてたわみます。偶然あった古いコルクのタイプのガスケットを使用しました。
当たり前ですがサイズもぴったりです。
試運転する間もなくN氏の家のフロントポーチの仕上げに行かなくてはならないので今日はここまでです。
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