ハーレー 書類に不備あり。

ハーレー

表題にあるとおりです。米国に来て以来何台の車の売り買いをしたか・・・・・。多分10台くらい?いままで運が良かったんですね。新しく車を購入するたびにDMV(陸運局のようなところ)に行って自分での名義変更、一切問題なく出来ていました。

が今回は書類上に問題がある車両を買ってしまって(正確には交換)いました。

始めに米国での車両に関する書類の説明なのですが、日本での車検証にあたるものがこちらでは「タイトル(title)」「レジストレーション(registration)」の2種類の書類になります。タイトルは所有者が誰かを記載してある書類。車両の売買が行われたときにDMVで書き換えてもらうことになります。タイトルの保管場所は普通は家です。車に積んでおくということはしません。日本の車検証と違うのは有効期限がないことで、言い方を変えるとタイトルを持っていても証明できるのは所有者だけで、運転することは出来ません。

もう一つの書類はレジストレーション。これに有効期限が書かれています。所有者は有効期限が切れる前に確か$100程度(違うかもしれない)の金額を支払い、新しいレジストレーションを手に入れます。このレジストレーションこそが車に積んでおかなければいけない書類です。有効期限が切れているレジストレーションで運転すること、それは日本で言うところの「車検切れ」のようなものだと思います。

普通に走っている車は通常タイトルとレジストレーションの2つの書類があるはずです。

でこの写真。ニューヨーク州の売主から買ったのでニューヨーク州のタイトルになります。

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写真の下の方見てください。lien holderとあり、そこにはRichmond Hill Savings Bankと書かれています。このバイクはRichmond Hill Savings Bankもオーナーの一人であると書いてあるのです。つまりオーナーがローンを全額払っていないと書いてあるのです。

そんなことも気づかずDMVに名義変更しに行って言われたのが「売主に相談して残っているローンを全額払ってもらいなさい。そのうえでRichmond Hill Savings bank からLien Release Letterを発行してもらいなさい」とのこと。

早速売主に相談するも以下のことがわかりました。

1,売主はタイトルに載っているオーナーではない。

2,売主はこのタイトルにリーンホルダーがいることを知らなかった。

ということでいずれにしてもLien Release Letterが必要なので売主の責任で銀行に問い合わせて直ちに発行してもらうようにお願いしました。LienHolderがついたままHDを売ったのは売主の不備なのですがとりあえずは紳士的に対応してくれています。

するとすぐに連絡がありました。内容は

「Richmond Hill Savings Bankは1988年にほかの銀行に統合されている。1988年以降少なくない数の統廃合を繰り返しその事業を今引き継いでいる銀行はCapital One Bankのようだ。当然Capital One Bankに問い合わせるもこのバイクのLienに関するレコードが既にCapital Oneにはない。つまりはこのバイクに関しての借金は全て返済済みだ。ただしレコードがないものに銀行はオフィシャルなレターを発行することは出来ない。と言われた。つまりLien Release Letterは発行できない・・・・・・。」

「いやちょっと待て。簡単に言うな。じゃ自分は名義変更できないバイクを買ったのか?」と問いつめるもその返事は、「自分に出来ることはこの取引はなかったことにする。つまりHDを返してくれればあなたにベスパを返すよ」との事。少し安心したけれど、運送時のトレーラーのレンタル代、運送時の高速道路代、名義変更するために自動車保険にも既に入っている、そして運搬の時間、2-3時間で終わらない。

自力で名義変更を完結する必要が出てきた。どうしたらいいんだろう?とりあえずもう一度DMVに行って事情を説明してLien Release Letterなしで名義変更できる可能性があるのかを聞くことにしました。

自分は絶対無理、とは思ってませんでした。なぜかというと全米50州の内NY州を含む9つの州ではLienのついた車両の売買は州内に限っては(売主、買主共にNY居住者)出来ることがわかったからです。現在のHDのタイトル上のオーナーはその前のオーナーから購入する時(2020年)に何も問題がありませんでした。ただそれはNY州の売主と、NY州の買主だったからなのです。50州の内9つの州で認めている事。ですのでニュージャージーで出来ないまでも特別な書類とか、特別な’手数料を払えばできるものと思っていました。

今度はニュージャージー州内にいくつかある別のDMVに行きました。そこでの返事は「ここのDMV(Hezlet 事務所)ではわからない。ニュージャージー州DMV本部(Trenton 事務所)に訊け」との事。電話番号ももらいました。

そこに電話すると音声メッセージが流れて質問に答えていくと該当部署に繋げてくれるというもの。結局話を聞きたい部署につながることはなく、生身の人間とやっと話ができても、説明したのちに「じゃ関係部局に繋げるからこのまま待ってください」と言われ10分、20分、30分待ってもでません。アメリカの役所では普通によくあることです。競合がいないと人は堕落するんでしょうね。

DMVに問い合わせて聞くのは諦めました。

さてどうしよう・・・・。

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