ステアリングボックスに給油しようとしただけなのに・・・。

空冷VW

前回毛塚本を参考に色々と油を差したのですが、ふと思ったのがステアリングボックス。前回の記事では10年見ていないと書きましたが、嘘ですね。一度も見たことが有りませんでした。というのもミッションオイルでも入れておけばいいと思ったのですが、sambaのフォーラムでこんな記述を見つけました。「64年型の途中からステアリングボックスカバーについているプラグがプラスチックに変更になりその時からミッションオイルではなくグリースを入れることになっている」というものです。自分の英語の理解が正しければそれ以前のステアリングボックスであったとしてもカバーを変更することでミッションオイルからグリースに変更は可能とのこと。こんなこと一切知りませんでした。実際現物を目の前にして間違いなく触ったことありません。この車を買って20年。フロントビームの交換でステアリングボックスを外したことはありましたが給油は一切したことありませんでした。

とりあえずスペアタイヤをどけて点検窓を外します。

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オイル結構滲んでいます。まだオイル(グリース)が入っているという証拠ですね。

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上の写真に合った2つある黒い蓋。この写真では下の蓋がなくなっています。経年劣化で硬くなったプラスチック製の蓋が取れたのではなくて中に入ってしまいました・・・・・。取り出さなくてはいけなくなりました。慌てて四隅のボルトを外してカバーを外すことを試みたのですが・・・・。手前の左のボルトがアクセスが悪くて外れません。

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さばさばタンク外します。そのほうが結局早く終わります。

まずタンク内のガソリンを抜きます。

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燃料計のケーブル外します。

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こんなこともよくあるのでタンクからメタルのヒュエルパイプまでのホースの長さを自分は30センチ(?それ以上?)の長さにしています。昔は何も考えずに10センチくらいしかとっていなかったのでタンク外すたびにホースを外して・・・。という面倒をしていました。絶対長いほうが便利です。

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ステアリングボックスを留めてあるブラケット。2つのボルトで留まっています。これを緩めてステアリングボックスを少しずらします。アクセスが悪くて外れなかった最後のボルトがこれで外れます。

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最後のボルトが外れました。どう見てもこれはミッションオイルではありません。グリースです。まず落ちたプラグを探します。

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ありました。慌てて撮ったので写真の右端にアイスピックのようなものに引っかかっているグリスまみれの丸いもの、これが拾い上げたプラグです。

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これはカバー側。グリースが一切ついていないところがあります。20年以上放置された状態でも、グリースは液体のように流動的ではないので一度も触れていないところがこうやってあるんですね。

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もう一つのプラグを外しにかかりましたがやはり経年劣化のためすぐに崩壊してしまいます。

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ガスケットも切れていません。もう一度使います。

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実はこの写真を撮る前にマルチパーパスグリスをステアリングボックスに満たしていました。崩壊しているプラグはどこかで調達する必要はありますが、カバーして終わりにしようと思っていました。

するとまたSAMBAのフォーラムでの記事です。Corn Head Greaseというグリースが強く勧められていました。マルチパーパスグリスで満たしているので少し面倒なのですが、あまりに多くに人が勧めているので一度中をきれいにしてCorn Head Greaseを詰めたいと思います。

これがCorn Head Grease。何がいいのかわかりませんがいいようです。

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作業中に一つ気が付いたことが有りました。ステアリングボックスを留めるにはブラケット一つとボルトが2本必要になります。このボルトには本来、ロックプレートが付くはずのようです。自分のにはついていません。このフロントビームにステアリングボックスを最後につけたのは間違いなく自分なのですが、おそらく以前もついていなかったんだと思うんです。だから付け忘れたわけではなく、そこにロックプレートがあるべきことすら知らなかったのが事実です。今回の事でいくつかのユーチューブを見てロックプレートの存在を知りました。

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結構高いです。ただの小さな鉄板なのに・・・・。

次の瞬間、この部品あるかもしれないことを思い出しました。ビームを買った時なんかついてきてました。よくわからないまま取っておいてあるはずです。ガレージに探しに行くのをめんどくさがってここでCIP1に注文を入れてしまうと一生使うことのない部品がまた増えてしまうのでガレージに探しに行きました。

ありました。

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手前の二つです。これを取り付けましょう。ちなみに長いのはビームをヘッドに留めるボルトのロックプレートです。そうなんです。今はついていません。いつかつけなきゃ。一つだけある一番小さなプレート。これは未だに何なのかわかりません。

あとはプラグをどうするか?CIP1では売られていません。

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コメント

  1. TAKE より:

    興味深い記事ありがとうございます。
    先日、軸方向と縦?方向の遊びを調整しました。
    しかし私の車も28年もので、このギアボックスの中が現在どうなっているのかわかりません。
    わりときれいでギアボックスに堆積物もなく、プラのキャップも新しかったため、割と最近オーバーホールされたのかもとも思っています。
    しかしなんだかハンドルの遊びと言うか、手応えがヤニっこいというか。やはり、私も一度自分でばらしてみたいです。
    オーバーホールの記事、楽しみにしています❗

  2. VW65 より:

    >>こんにちわ。
    今回はOHはしません。というのも別に不満を感じていませんでしたので・・・・。油脂類がどうなっているのか気になったので開けただけです。開けただけなのに苦戦してしまうのが自分らしいというか・・・・。
    今年もよろしくお願いいたします。

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