記念すべきMy 5th VWの紹介の前に、自分にとっての大きな人生の転換が4thVWと5thVWの間にあったことを始めに書きたいと思います。
92年にそれまで勤めていた地元横浜の会社を辞めて、その後はアイルランドに長期の旅行に行ったり、バングラデシュには青年海外協力隊員として2年ほど行っておりました。海外生活もある程度できて満足したはずだったのですが、それでもまたもう一度どこかの外国で生活したいと思っていたようです。
そして99年、その時は落ち着いて(嘘・本当はものすごく辞めたくてしょうがなかった・・・)日本の会社に勤めて生活していたはずなのですが、カリフォルニアの日系企業の人材募集の広告を日本で売られていた求人情報誌で見つけてしまいます。当然履歴書を送ってしまいました。社長が日本に来る時に合わせて東京で面接していただき、入社が決まり、その後渡米となるわけです。
「夢を思う」って大事なんですね。自分は高卒で、外国の大学に行ける学力もなければ、財力もありませんでした。でも夢が叶ったのは「行きたいなぁ、外国で生活したなぁ」と常に思っていたからだと信じています。
少し説明が長すぎたかもしれませんがそんなことが92年から99年までの間にありました。
そして99年6月にLAに来ることになります。到着後直ちにオートトレーダーマガジンを買い10台ほどの空冷VWを見て決めました。その時のオートトレーダーマガジンの広告です。切り取って額に入れて飾ってあります。
当時のメモも残ったままです。通常こういった個人売買の本には電話番号しか載っていないので、電話して聞いた住所が書いてあります。あとはCDがついているとかブレーキが新しいとか、アジャスタブルフロントエンドとかいろいろ書かれています。価格は$2900(OBO)。OBOの意味は$2900だけど「ある程度は対応しますよ」
の意味です。最終的には$2800で買ったように記憶があります。
この車を買った1999年からすでに19年経ちました。
エンジンも三基目です。それについての話・・・・。
元々ついていたエンジンはスタッドボルトが抜けてしまい、直すのに$500と言われてしまいました。当時住んでいたLAはVWのリビルトエンジン屋が腐るほどあり、一番安いリビルトエンジンで交換工賃込みで$300位だったと記憶しています。それはあまりに安すぎるのですが、素性のわからないエンジンのスタッドを$500かけて直すくらいなら、さばさばとリビルトエンジンにしようと思いました。
これはその時のレシートです。Garden Glove市のDER Buggy Shopです。$750だったようです。
そしてこれがその時の保証書。12か月または12000マイルの保証がついていました。300マイル走行時に必ずバルブ調整しなければならない、とも書かれています。
オドメーターは62000マイルで取り付けたリビルトエンジンですがそののち、交換することになります。そういう気持ちにさせたのがこのレシート。この時のマイルは71745とレシートには書かれています。
これのレシートは自分が南カリフォルニアのLAから車で6時間ほどの北カリフォルニアのサンノゼに引越した後のものです。内容はクラッチ交換に見えますが、実は違います。その話は後日するとして・・・。
このレシートの中央左側にメモがあります。
その部分をアップで見ると・・。
「このエンジンのクランクシャフトは再溶接されている跡があり、それが原因でリヤのメインベアリングがタイトになっています。これは弊社に入庫した時からのものです」といったことが書かれているのです。クランクシャフトがどのように溶接されていたのかは現物を見たわけではないのでわかりませんが、「このエンジンとは長い付き合いは出来そうにない」とその時思いました。
ただ、それでも不調を感じさせることはなかったので、しばらくはそのまま乗っていたのですが、やがて転職の話が入ります。自分には必要な転職でした。ただし場所はまさかの東海岸ニュージャージー。とてもこのエンジンでは不安で行けません。サンノゼのペニンシュラオートでまたもやリビルトエンジンの載せ替えを決意しました。
レシートです。
エンジンの価格は$850、その他工賃等を含めると$1500だったようです。結局、このエンジンで大陸を横断しました。そして今もこのエンジンがついています。このリビルトエンジンのサプライヤーはJCSです。
将来、もしまたエンジンを購入する必要が発生したら、JCSブランドをきっと買うことになると思います。
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