このベースを買ったのは1981。高校2年の時です。
横浜市立南が丘中学時代は①アリスとかを聴いている②フォークギターを持っているというこの2点でかなり大人びた趣味を持っていると自覚していました。そんな自分は3年生になったころ③Fのコードも押さえられるようになり、そしてさらには「遠くで汽笛を聞きながら」のイントロをエレキで弾きたいと思い、ついに④aria pro2のレスポールカスタムまで買ってしまっていました。
エレキも持っている、Fだって抑えられる、自信をもって入学した正則高校でしたが、そこであった者たちはレインボウ、ツェッペリン、ディープパープルなどを聴くもっと進んだ奴らだったのでした。持ってるギターもギブソンファイヤーバード、フェンダームスタング1965、グレコのストラトST1200(一番高いやつ)でした。
私の持っているギター、技術どれをとっても彼らにはかないません。
ここから私のベーシスト人生が始まりました。さしあたりベースが必要な私はホチキス2点止め、個人売買欄が30ページほどあったプレイヤー誌で第一号機を探しました。やがて見つかったのはグレコのEB720‘(SGベース)で、祖師ヶ谷大蔵に在住の方から28000円で譲ってもらいました。
その後、フェンダー系のベースがほしくなり、周りでも本物のフェンダーを持ってるものも少なくなくなり、自分も探し始めました。そしてこのテレべ、やはり雑誌の広告で見つけました。道玄坂のマンションの一室で楽器屋を営む人から買いました。
その店はお客さんが入店しやすくするためにドアを開けたままにしていたのですが、うるさくすると隣人から苦情が来るらしく、「できるだけ静かに」と注意されながらの購入になりました。
値段は10万円でした。当時の相場はエクセレントコンディションで20-30万くらいだったと思います。このベースが10万円だった理由は下手な改造がしてあったからです。その後フェルナンデスのプレべコピー(もう売ってしまった)、ESPのホライズンベース(今でも持ってる)等手にしましたが今でも一番愛着があるベースはこのテレべです。
日本の実家に置きっぱなしだったこのテレべですが、今回の帰国を機にアメリカにもってかえることにしました。全日空のウェブで確認するとベースのハードケースは持ち込もうとすると特別料金がかかります。それを避けるために今回はネックをボディーから外して持ってくることにしました。
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