ビートルのキャブ調整

空冷VW

今日はキャブの調整をしました。本来であればポイント、プラグ、バルブクリアランス、点火時期すべてを調整しきってからキャブはいじるのですが、2週間ほど前(ひと月前?)にそのあたりはしたばかりなので、今日はいきなりキャブです。

さて私のビートルは1600ccのデュアルポートが載っています。キャブはソレックスのPICT34-3です。3年ほど前まではBOCAR社のPICT34-3が付いていたのですが、どうしても調子が出ず、‘Ebayで中古のソレックスPICT34-3を買い、それをテキサスのキース(米国の空冷VWマニアの間ではそこそこ有名なキャブOH職人)にたのんでOHしてもらいました。なぜそれまでのBOCAR社製をOHせずにわざわざソレックス社製の中古を買ったかというと、VWはご存知の通りドイツ車なのですが、70年代後半に西ドイツでの生産を修了してからメキシコ、ブラジルで生産されるようになりました。今もそれらの地域で生産されているかどうかは知りませんがBOCAR社はメキシコの会社でもともとドイツ製の(70年代後半以前の)ビートルにはついていなかったものなのです。もちろん同じpict34-3と言う品番からもわかる通りスペックは全く同じです。ただ、せっかくキースにOHしてもらうのにBOCAR社製ではもったいない気がしたのです。マニアのくだらないこだわりなのですが、BOCAR社製は今でも新品が手に入ります。しかし本物の西ドイツ製のソレックスは今では新品で手に入れることは決してできません。どうせお金をかけるなら(と言っても$150位なのですが)本物の純正にこだわりたかったのです。キースから届いたキャブは自分の乗っている車のエンジンを伝えてあったのでセッティングも終わってます。取り付けるだけ作業は終わり自分の最も苦手とする調整は一切必要なく、本当に調子よく走ってくれました。

そんなキャブが調子を崩し始めたのは昨年の冬あたりからでしょうか。ただ自分もあのキースにいじってもらったキャブなので、あまり触りたくなかったのですが結局、チョークとバイパススクリューだけいじっってしまいました。しかし残念な事に、車として動きはするものの決して本調子は戻りませんでした。

さて今日のキャブ調整ですが、始めにチョーク、そして次にバイパススクリュー、それだけをいじりたいと思います。それ以外はキースが触って以降誰も触ってないところなのでいじりません。

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さてまず初めに昨春に交換したエア栗を外します。緩めるネジは一個だけです。

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外れました。次にチョーク。solexと刻印されている丸いものがチョークです。チョークはキャブ本体に付属している形で付いている分離した部品です。チョークの周りにある3つのネジを緩め固定されているチョーク固定用のプレートを外すとチョークも外れます。チョークの調整は3つのネジを緩めて、プレートを緩め円柱形のチョークを回転させて適切なところで固定することです。

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チョークを別の向きから見ています。少しだけ時計の反対方向にずらしました。キャブ本体のチョークと接している部分に3本の突起があります。チョークには小さな目印の穴があります。3本の突起のうち真ん中の突起の位置です。わかりますでしょうか?特に暑い寒いで少々の調整が必要になります。

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その後写真撮り忘れましたがバイパススクリューをいじりました。奥から2回転戻したところにセットされていたものを、さらに1/4回転もどしました(緩めました)。以前よりは調子よくなった気がします。


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