続きです。
エンジン停止後にセルを回してもエンジンがかからなくなってしまっていました。確認したプラグが白かったのもありキャブの仕業とばかり思っていました。なのですこし(1/16回転ほど)エアスクリュを緩めたりしました。しかし症状が直ることはありませんでした。それ以外にもバルブクリアランスの調整、点火時期の確認、ドエル角の確認をしました。それでも状況が変わりませんでした。
基本に戻ろうと思い、燃料系か電気系か原因を絞ることにしました。意図的に30分ほどドライブしてエンジンを温め、エンジンがかからない状況を作りました。そしてイグニションコードを四本のうち一本をプラグから外し、新品のプラグを取り付けました。次に車に全く興味のない妻にセルを回してもらいました。すると・・・・・・。
火花が飛びません。正確に言うと3秒に一度くらい不定期に火花が見えますが、まったく正常ではないことは明らかです。
ということで原因は点火系です。今までキャブを付けたり外したりしましたが、この瞬間から触るのは点火系だけとなりました。何でもっと早くに確認しなかったんだろう・・・・。
次に火花の飛ばない原因究明です(自分の特に苦手とする作業です)。
まずはポイントから・・・。ドエルメーターで見ると50度です。デスビのカム山に沿ってポイントがついたり離れたりしているのも確認できます。しかしポイントの接点に突起が出来ています。この突起をペーパーで少し削って平らにします。
そしてセルを回すと・・・・。エンジンかかりました。もしかしたら一連の作業のため時間がたってエンジンが少し冷えたからかもしれないのでまた30分ほど試運転してエンジンを温めます。エンジンを止めて、セルを回すと・・・・。エンジンかかりました。原因はポイントでした。
意外とあっさり解決しました。
今回勉強になったのはドエル角が50度だっため、ポイントに問題はないと思い込んでしまっていましたが、考えて見れば50度なのはエンジンが回っている時で、エンジンがかからないその時に何が起きているのかを調べなければいけないはずでした。とはいえ、エンジンがまだ熱い停止後と、冷えている状態でポイントギャップに違いが起きるなんて考えてもいませんでした。
恐らくポイントギャップは正しくとも、エンジンが熱い時、ポイントも熱を持ちその関係でギャップが微妙に変わっていたのだろうと思います。本来であれば誤差で済む程度の微妙な変化も接点の突起がいたずらして通電に影響を及ぼしたのだろうと思われます。
一番の大きな自分の進歩は勘で部品の交換をしなかったことでしょうか・・・。以前だとプラグ、コンデンサー、コイル、コード、ポイント・・・・・。場合によってはデスビ、キャブまで換えていました。
時間はかかりましたが冷静にひとつづつ確認しながらいじったのが良かったかもしれません。
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